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コラム

『見聞録~その1』



″風の世界″に身を置いて30年以上が過ぎ、齢も50をとっくに超えた。
時代がこんなにも激しく大きく変わり続け、社会全体がその根本からの変化を余儀なくされる中、性風俗産業もその激しく大きなうねりを受け、姿かたちを変えていく。
そしてその大きく急激な変化は様々な歪みひずみを生んだ。
結論から言うと性風俗産業に残された未来は『縮小と淘汰』しかないのではないかと常々考える。
私がこの業界に足を踏み入れたのはバブルが弾けたとはいえその余韻がしっかりと残るまだ華々しかった時代。社会では道徳心が著しく低下し、特に貞操観念と言う価値観がゴミクズ程度に成り下がり社会問題となっていたそんな時代だった。

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店舗型ヘルスの隆盛と違法店舗の乱立、ルーズソックス世代の流入によるキャストの低年齢化。取締りの強化と摘発、専門情報誌の乱立と露出の激増、『フードル』と言う価値観と働く女性に対する社会的認知の変化、違法マンションヘルスのブームと急増、当局による殲滅と法の改正等、これまでの法の改正や取締りの強化で営業できる地域や店舗数が縮小していく。そんな激しい変化が1~2年のうちに繰り広げられていた。
風俗業界が締め付けられることと、通信技術の劇的な発展、携帯電話の登場によりテレクラやダイヤルQ2といったコミュニケーションツールが一気に乱立し、さらに『売春』を『援助交際』にパラフレーズすることで罪の意識を排除し職を失った女性と遊び場を失った男性を中心に世の中に蔓延した。
激変する世の中の歪みにより形を変え蔓延した『売春』は未成年による援助交際にまで広がりを見せ社会問題に発展。
それにより新風営適正化法が施行され、業界としては昭和59年の法改正以降初めて新規での開業が可能となった。
これまで既得権営業であった性風俗産業界に、ホテルヘルス、デリバリーヘルスなどの無店舗型性風俗店が届出制として新規開業できることとなり、新たな事業者や業界外からの新規参入や新規開業が殺到し、業界内のバランスが大きく変わり始める。
これまでは若い女の子や媒体等に露出の多い女の子が圧倒的に多かった店舗型ヘルスが性風俗業界の最先端を走り、注目、人気、集客ともに他を圧倒。
ソープランドは敷居、値段が高く、ピンクサロンはキャストの年齢層が高いといったイメージで、もちろんそれだけで一概に人気の多寡は言えないが、明らかに若い女の子たちがヘルス業界に一番多く流入していたのは事実でそういった意味では業種として一番勢いがあった。

一方この頃、初期援助交際世代が18歳を超えてくる。
これまでの若い女の子たちとは明らかに貞操観念の違う世代。
性風俗産業の業種をサービス内容で別ける時に言うソープとそれ以外。
その間には女の子にとって越え難い一線があった。
業界で段階を踏んで越えていくはずの『一線』。
しかしこの初期援助交際世代の女の子たちは″この一線″を越えることにさほど抵抗感をもたず、逆に″それ以外″の業種のサービスの方に抵抗感を示した。 その結果、18歳を超えた初期援助交際世代の女の子たちがこぞってソープランドに流れ込んでる。
これを受け ソープランド業界は、会計不透明問題=入浴料とサービス料を別に徴収する二度会計を受付時に総額料金として一度だけの徴収する会計に変更し、料金の高い問題=これまで必須だったマットプレイを任意とし、女の子の負担を減らすことでバックを下げ、それにより料金をダンピング、さらにコース時間もこれまでよりも短い設定にし、コース、料金ともにヘルスのそれに限りなく近づけ、さらに敷居の高い問題=素人業界未経験の女の子によるマットプレイのないソープを″カジュアルソープ″と銘打って一大キャンペーンを敢行。
これが功を奏し、ソープランドが名実ともに業界トップの業種として君臨するに至る。

性風俗業界が今のかたちになって、これまで約15年ほどの間、法の枠組みの中で大きな変化もないまま、新しいうねりも起こらず、新陳代謝すら進まず、不景気の波に呑まれていく。
刻々と変わり続ける社会の中で変化のない業界が衰退の一途を辿り、淘汰されていくことは想像に難くない。
そしてコロナ危機。。。
この先、この業界がなくなるとはもちろん思わない。
人間の三大欲求に関わるサービス業だからなくならないと言う意見もある。
現に市場規模は7兆円ともいわれ拡大傾向にある。
運営や働くスタッフもコンプライアンスの波と共に健全化が進み、私が入った頃の職場環境や働くスタッフの質とは雲泥の差(これについてはまた機会があれば詳しく書こうと思う)となっている。
私が立っている土俵とは違う土俵では大きな変化が起こっているのかもしれない。
特に成長著しいデリへル業界では様々なムーブメントが起こっていて盛り上りを見せている。 (これを書いたのはコロナ禍に突入したばかりなので確実に大きな変化が起こっていたがこれについても機会があれば詳しく書こうと思う)

今、社会が抱える少子高齢化問題によって今の市場規模は維持できなくなり縮小していくことが確実視されている。
その前に、淘汰されていく前に何かひとつ、この業界の変化を促すような付加価値を見つけられないだろうかと、法の規制がありもちろん大胆なことは打ち出せないにせよ、何かきっかけを見つけられないかと今更ながらそのきっかけをSNSに見いだそうとする業者も多いと思う。

だが根本はそんなところではない。
今、まさに業界最大手、もしくは勢いのあるグループと言えば某テレクラや援デリなどと言った他業種からの参入ですでに『縮小と淘汰』が始まっている。


ライター・KS




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